見城徹のトーク
トーク情報見城徹 たかぽん(堀江貴文)たかぽん(堀江貴文) 今年もミュージカルクリスマスキャロル開催することになったのですが、我らが見城徹さんが12/10の夜公演ゲスト決定しました!
お誘い合わせの上いらしてください!
https://christmascarol.jp見城徹 MiRAIMiRAI [厨房の哲学者 脇屋友詞]
改めて表紙を眺めてみると、柔らな笑みを浮かべる脇屋さんから「ガキ大将」の雰囲気が染み込だしてくる気が致します。
「セミもカブトムシもクワガタも、北大のキャンパスで採れる虫たちは僕らのものだった。」序盤に登場するこの一文。こんな言葉を紡ぎ出される脇屋さんは、一体どんな方だろうと???。まず、私の心は踊りました。
舞台が、大森、麻布十番、日枝神社、そして「山王飯店」に移りますが、この辺りから三國清三シェフの物語が脳裏でしっかりと重なってきます。
「神様の弟子になる」と帝国ホテルに行かれた三國さんも、「食の神様がついている」と父親から山王飯店を決められた脇屋さんも、格闘されたのは「鍋洗い」。鍋の種類はちがえど、この重労働に挫けなかったからこそ道が開けた。雑音が細分化されて聞こえ始めた。この光景を想像するだけで目頭が熱くなりました。
それにしても。親方衆が自分達で作る“まかない飯”は凄いですね。当時はまだ片田舎だった立川のホテルに、よくぞ挑戦されたなと感銘を受けたし。新しい中華のスタイルを創り上げられ、ニューヨークに出店されるもリーマンショック。波乱も相当多かったはずだなと。一つ一つ、とてつもなく読み応えがありました。
決定的に心を打ちのめされたのは、震災の悲劇の中、周りに大反対されたにも関わらず物件を購入されたところ。『トゥーランドットの第三幕、「誰も寝てはいけない」』だと!。しかしながら、長時間営業する方針に仲間は“笛吹けど踊らず”。残念ながら、“結局寝てないのは僕だけだった”と!綴られていたところ。
もう…。言葉になりません。
私も、目の前の鍋を磨き、ただ一人になっても、一貫して「道を歩く」自分でありたいと痛感しました。軸になるもならないも自分次第。軸を作るも作らないも自分次第。感動。と共に胸が締め付けられる…。
素晴らしい本を有り難うございます。
嗚呼、脇屋さんの料理を食べてみたい!
お声を聞いてみたい!嗚呼やるしかない!