見城徹見城徹2024年05月06日 09:01唐十郎さんが84歳で死去した。唐十郎さんとの思い出は沢山ある。その殆どが喧嘩の記憶である。唐十郎さんと僕が敵と味方に分かれて大乱闘になったことがある。場所は六本木のバー・インゴ。唐十郎さんが三枝成彰さん兄弟や数人と店に入って来て、既に飲んでいた僕とブルータスの小黒一三と揉めた。井上陽水と山田詠美も僕たちと一緒に飲んでいた。近寄って来た唐十郎さんの目付きを見て僕はヤバいなと思ったが、時既に遅かった。暫くのやり取りの後、一瞬の内に全員が立ち上がり乱闘になった。店は破壊し尽くされ、怪我人も出ていたが幸運なことに警察沙汰にはならなかった。翌日、高額な店の修理代がオーナーのヨシオから請求され、僕は唐十郎さんに電話で連絡を取り、修理代を折半することで話を付けた。その時は唐十郎さんも僕も反省しきりだった。37年〜36年前のことである。唐十郎さんは一瞬の狂気を秘めて静かな殺気を孕んだ人だった。よく呼び出されて一緒に飲み、居合わせた客と喧嘩になったが、敵と味方に分かれたのはその時だけだった。出版界の良き時代の話である。3
見城徹1時間前吉田真悟吉田真悟信長と家康の関係やりとりした手紙を見ると対等の関係から上下関係に変わったそうだ。何度も援軍を出した家康に対して肝心の時に助けてくれない信長。同盟とは名ばかりであったそうな168