見城徹見城徹2019年02月11日 17:54静岡新聞の僕の連載コラム[窓辺]の第6回目です。 『エド』(2019.2.11掲載) 20年程前、熱海に温泉付きリゾートマンションの1室を持っていた。 最上階の角部屋で地中海と見紛うような景色が見渡せて、一目で気に入った。 森村誠一さんが「人間の証明」で人気絶頂の頃から各社の担当編集者が集合する会が年に2回盛大に熱海で催され、毎回出席していたので土地勘もあった。週末は熱海で過ごすことが多くなった。中華の「壹番」、フレンチの「カフェ・ド・シュマン」、洋食の「スコット」、しゃぶしゃぶの「はまだ」等によく通った。 丁度、エドと名付けたシェットランドシープドッグを飼い始めたところだったのでエドとよく街を散歩した。フランス・ニースの海浜公園を彷彿とさせる海岸沿いをトレーニングも兼ねてエドと走った。子供の頃、飼い主夫婦の夫だけに喋る馬が主人公の「アイ・アム・ミスター・エド」というアメリカの連続ドラマがあって、大好きだった。だから馬に似た犬種で、いつか喋ってくれるという期待を込めて名前もそこから頂いた。走り終わった後、海を見ながら海浜公園のベンチに座って、傍らのエドに仕事の愚痴や人生の感傷を話しかけたものだ。エドはついに喋ることもなく15歳でこの世を去った。 マンションは6年程で売り払ったが、何人かの作家が熱海に住んでいることもあって時々、熱海を訪れる。 海岸に足を伸ばす。ベンチに腰をかける。あの頃、エドは僕を励ましてくれる一番の親友だった。目を閉じると熱海の海にエドの姿が浮かんで来る。
見城徹9時間前野田健次野田健次「今夜のアナザースカイは必見‼︎ 脇屋友詞シェフ」ゲーテイスト2024の表紙店、そして開宴を飾られた「厨房の哲学者」脇屋友詞さんが出演。御自身の原点、札幌市ロケの様です。これは必見ですね。三國さん、脇屋さん、三上さん、御三方とも北海道。そう思うと久々に行きたくなりました。4177
見城徹4時間前オジトモオジトモ★ルフレーヴ、プイィ・フュイッセ2021★ルフレーヴ、マコン・ヴェルゼ2020素晴らしい飲み比べだと思います。ルフレーヴもこの辺りを飲むとドメーヌの実力がよく解ります。292
見城徹見城徹4時間前↑ 正にその通り。コスト・パフォーマンスも含めて考え抜きました。鮮やかな酸味とミネラル感。グランクリュじゃなくたって、ルフレーヴの実力が良く出ていました。この2本が置いてあった[Ginza脇屋]は凄い。これにアリゴテが加われば完璧でした。ルフレーヴは偉大な作り手です。1336