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見城徹

 吉本隆明著 1952~53 「分裂病者」 不安な季節が秋になる そうしてきみのもうひとりのきみはけっしてかえってこない きみははやく錯覚からさめよ きみはまだきみが女の愛をうしなったのだとおもっている おう きみの喪失の感覚は 全世界的なものだ きみはそのちいさな肺でひとりの女をではなく ほんとうは屈辱にしずんだ風景を抱くことができるか きみは火山のように噴きだす全世界の革命と それをとりまくおもたい気圧や温度を ひとつの加担のうちにとらえることができるか きみのもうひとりのきみはけっしてかえってこない かれはきみからもち逃げした 日づけのついた擬牧歌のノートと 女たちの愛ややさしさを 睡ることの安息と 秩序や神にたいする是認のこころと 狡猾なからくりのおもしろさと ひものついた安楽と ほとんど過去の記憶のぜんぶを なじめなくなったきみの風景が秋になる きみはアジアのはてのわいせつな都会で ほとんどあらゆる屈辱の花が女たちの欲望のあいだからひらいた 街路をあゆむのを幻影のようにみている きみは妄想と孤独とが被害となっておとずれるのをしっている きみの葬列がまえとうしろからやってくるのを感ずる きみは廃人の眼で どんな憎悪のメトロポオルをも散策する きみはちいさな恢復とちいさな信頼をひつようとしていると 医師どもが告げるとしても 信じなくていい きみの喪失の感覚は 全世界的なものだ にんげんのおおきな雪崩にのってやがて冬がくる きみの救済と治療とはそれをささえることにかかっている きみのもうひとりのきみはけっしてかえってこない きみはかれが衝げき器のヴォルテイジによってかえると信ずるか おう それを信じまい きみの落下ときみの内閉とは全世界的なものだ 不安な秋を不安な小鳥たちがわたる 小鳥たちの無言はきみの無言をうつしている 小鳥たちが悽惨な空にちらばるとき きみの精神も悽惨な未来へちらばる あわれな不安な季節め きみが患者としてあゆむ地球は アジアのはてに牢獄と風てん病院をこしらえている

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    てんあつてんあつ

    ↑2020年3月~見城さんの過去のご投稿より。

    今日の見城さんの過去トークからのリトークは以上になります。
    おはようございます。

  • 見城徹
    見城徹

    「岩見つかさ」さんは今はどうしているだろう?
    中学1年の時に同じクラスになり、その姿に強い衝撃を受けて、ずっと憧れていた。高校は彼女は清水東高、僕は清水南高だった。25歳の時に再会し、27歳くらいまで時たま2人で食事をした。僕は信じられないくらいガキで、彼女は成熟した大人の女性だった。僕はどうすれば良かったのか今でも解らない。あることをきっかけに何となく連絡を取ることもなくなり、それっきりだ。
    死ぬまでに一度は会って、あの頃のことを話してみたい。

  • 見城徹
    見城徹

    あるホテルのジムについて書きたい。
    そのジムには僕が気に入りのパーソナル・トレーナーがいて、彼がいるとよくトレーナーを頼んでいた。勿論有料だし、びっくりするほど高いが、まあそれはいい。先日のGWのある日17時前にジムに着いた。彼がいたので何時までの勤務かと尋ねたら20時までだと言う。彼に対するパーソナルの予約も入っていなかった。それではと、17時から20時までの間のどの時間帯でもいいから60分のパーソナルをお願いした。彼とはコミュニケーションも良く取れていて、お互いに凄く居心地の良い関係である。しかも、彼はホテルの社員ではなく、パーソナル・トレーナーの専門職としてホテルのジムと契約している。僕としてはホテルと彼への売り上げ貢献の気持ちを込めてパーソナルを依頼したつもりだった。彼は一瞬、困惑した表情を浮かべて、「大丈夫かどうかマネージャーと相談して来ます」と返答した。ジムには3、4人がいただけで既に混んでいる様子もないし、いつも通り僕の依頼はOKになるものだと思い込んでいた。せっかく彼が居たのだから(彼は契約なので不定期の出勤である)喜んでもらおうと考えたのだ。返って来た答えはこうだった。
    「18時からだったら混み具合を見て、出来るかも知れないし、出来ないかも知れません」
    18時までまだ1時間ある。
    「出来るかも知れないし、出来ないかも知れない」とはどういうことだろう?
    僕は予約を頼んだのだ。そんなふざけた返答があるだろうか?だったら「出来ない」と言ってくれた方がいい。「なら、諦めます」と僕は即座に断った。18時まで待って、[出来ない]という結果になったら僕は予定の組み立てようがない。元々、その日はパーソナル・トレーニングをするつもりはなかったのだ。たまたま、彼が居たのでサービスのつもりでお願いしただけだ。このホテルのジムの新しいマネージャーは一生懸命やってくれていて仕事も出来る。いつもきめ細やかな温かい応対で僕は満足している。トレーナーの彼も素晴らしい。僕が退出するまでジムは全く混んでいなかった。何でこんなことになってしまったのだろう?このホテルのジムの会員になるには入会時に800万円、年会費として70万円が必要である。
    つまり毎年70万円のサブスクなのだ。その割には
    ジムのサービスに金をかけていないように僕には思える。このホテルに必要なのは真心なのだ。
    パーソナル・トレーナーを頼んだ時もメンバーに対してホテルとしての真心と誠意がなかった。ダメならダメでもいい。そんなことに文句はない。答え方が雑過ぎる。GWだし事情は色々とあるだろう。しかし、真心さえ感じられればこんな不愉快な気持ちになることはなかった。真心には真心で応える。僕はそのつもりで各ホテルに通っている。

  • 見城徹
    見城徹

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  • 見城徹
    見城徹

    常連を大事にしないホテルやレストランなんてあり得ない。常連と一見の客とどちらを優先するか?答えは火を見るより明らかだ。だって常連客でホテルやレストラン、いや、どんな事業でも成り立っている。つまらない公平さが入る余地など全くない。常連客を大事にしないビジネスは必ず崩壊する。こんな簡単なことが何故、理解出来ないのだろうか?